機能不全家族のチェックリスト【閲覧注意】
<機能不全家族のチェックリスト>
身体的なアビューズ(虐待)があった
殴られたり、おしりや手をたたかれたり、髪の毛や耳をひっぱられたり、蹴られたり、押さえられたり、手をひねられたり、つねられたり、棒でたたかれたり、からだをひどく揺さぶられたりなど、からだの安全がなんらかの形でおびやかされた。
そのほか、物を投げつけられたり、自分の大切にしている物やペットを傷つけられたり、かべやドアをたたいて壊されたりなど間接的な暴力があった。性的アビューズ(虐待)があった
家族、または親せきなどのメンバーから性交渉、オーラルセックスを強いられたり、膣や肛門へ指や物を入れられる。乳房や性器にふられたり、ポルノ写真を見せられたり撮影されたり、売春を強いられたり、いやなのにキスをされたり、性的なまなざしでじろじろと裸を見られたり、相手が性的な満足を得るため性器を露出するのを見せつけられたりした。
また、性的な虐待を打ち明けたとき、家族から信じて貰えなかったり、自分が責められたり、無視されたりした。精神的、感情的、言語的なアビューズがあった
以下のどれか、またはミックスしたものが、パターン化していた。
家庭の不和があった
両親の不和、片親または両親がお互いに暴力をふるったり、言い争いがあるなど、けんかが絶えなかった。または、両親が黙って憎しみ合っていた。
醜いあらそいのある離婚があった。また、両親としゅうと、しゅうとめとの仲の悪さなどで常に緊張していた。怒りの爆発がよく起こっていた。
いつ怒りが爆発するかと恐れていた
愛のない冷たい家族だった
親から拒絶されたり、見捨てられたりして具体的な愛の表現をしてもらえなかった。 何を言っても聞いてもらえなかったり、受け入れてもらえなかった。親がいつもうつに落ち込んでいたり、病気がちだったり、留守だったりして、世話をする大人がいなかった。親の家でや自殺などがあった。
人格を否定するような言葉や怒鳴り声が飛びかっていた
「ろくでなし!」「バカヤロー!」「死んでしまえ!」「なまいきだ!」「クズ!」「何一つ、まともにできないくせに!」「出ていけ!」など。 また、「つめたい子だねぇ」「あんたのおかげで苦労ばっかり」と批判されたり、いやみや皮肉を言われたり、罪の意識をうえつけられた。傷つくような言葉や態度があたりまえのもののように、家のなかに充満していた。
威しがあった
「誰かに言ったら家族はバラバラになるぞ」「そんなことしたら家から追い出してやる」「いい学校に入らなきゃ、学費出してやらないぞ」などというものから、 「なまいきを言うとこうしてやる」(ペットなどを傷つけたり、殺すまねをする)、 「言うことをきかないと、ゴハン食べさせないからね」「口答えをするのか。お父さんに言いつけてやる」(父に怒鳴られたり殴られることを指す)と具体的な虐待を暗示するもの。また、「おまえがそんなふうだと、私の病気が悪くなる」と言ったり、自殺をほのめかしたり、家族の安全をおびやかしたり、家族を見捨てるようなことを言うなどの威しがあった。
他人や兄弟姉妹といつも比べられた
「どうしてあんたは、○○ちゃんのように勉強しないの」「お兄ちゃんはいいけど、あんたはダメね」「少しはとなりの○○君のように言うことを聞け!」など。または兄弟姉妹のなかで、ある子にはいろいろ物を買い与えたり、あれこれとかまうのに、自分には買ってもらえなかったり、ほっておかれたり、差別されたりした。兄弟同士のけんかなどをすると、全部自分のせいにされた。
親の思い通りになるようにコントロールされた
親の言うとおりにやってもダメ、やらなくてもダメというダブルバインドで拘束されたり、「あんたのためだから」と、一見やさしそうに見える拘束があった。 「バレエはだめ、ピアノにしなさい」「あんな友達とつきあっちゃだめ」「そんなこと思っちゃダメ」「子供はいらないことを言わないで勉強だけしてればいい」などと自分のしたいことが禁止され、親の言うとおりにさせられた。
親の期待が大きすぎる家族
何をやっても親に満足してもらえない。テストなど、どんなにがんばっても、小さなミスを指摘され完璧さを要求された。自分の性格や、やりたいこととは、まったく反対のことを期待されたり、自分の能力以上のことを期待されたりした。また、お人形やプロジェクトとして扱われ、自分の考えを持つ一人の人間としてではなく、親のおもちゃ、見せ物、持ち物として機能させられた。
他人の目を気にする、表面だけ良くふるまう家族
お金、見栄えの良い仕事、肩書き、学歴だけが重視され、人格の成長、一人一人の幸福などは無視された。外側に見せる家族の姿と内側の家族のあり方との間に大きな差があった。
あまりにも多くの秘密があったり、外に出してはいけない大きな隠し事があった
親の浮気、刑事事件、精神病、暴力、性的虐待、私生児、遺伝病などにまつわる秘密が家族の中にあり、自由に意見や感情が出せなかった。
顔や姿かたちについてからかわれたりばかにされたりした
「おもえはブスだ」「オッパイが出てきたな」「デブだから何着ても似合わない」「能もないのにブクブク太ってる」など。
親と子どもの関係が逆転していた
親に問題があって親としての保護力がなく、子供が親の役割を引き受けさせられた。 子供が親のグチを聞いたりなぐさめ役をやったりカウンセラーをやっていた。親が子供に歳以上に大きな責任をとらせたり、子供と同じレベルで競争したり、嫉妬したりした。
子供を過度に甘やかした
なんのルールも規範もなく、子供を甘やかして過保護にしてしまった。子供が欲しい物はなんでも買い与え、子供がかんしゃくを起こすと、親が全部なにからなにまでしてやり、子供を無能にしてしまった。親が自分のひとりよがりや欲求から、子供が窒息するほど溺愛して離さなかった。
自分の存在を否定された
「おまえなんて生まなきゃよかった」「男だったらよかったのに」「おまえは橋の下からひろわれた子だ」「おまえがいるから離婚できない」「欲しくなかったのにお父さんが無理に生ませた」など常に言われた。
依存症や共依存の親がいた
家族のメンバーがアルコール、覚醒剤などの薬物、処方薬、ギャンブル、仕事、摂食障害、非行、セックス、買い物、害のある人間関係などにのめりこんでおり、家族が混乱したり亀裂が入っていた。
家のなかのルールに一貫性がなかった
あるときは必要以上にきびしかったり、あるときはどんな違反があっても見すごされたりした。家の中の規則は不公平であったり、つじつまが合わないもので、親の勝手でできたものであった。
アダルト・チルドレン 癒しのワークブックより